笹間代表のコラム
ブルドッグを飼う、ということ。
私のブルドッグに対する勝手なイメージは、アニメ「トムとジェリー」に出てきそうな、なんだかゴツイ体で、気が荒く、絶対にヘビーメタル系の鋲がついたカラー(首輪)をしているような悪役系です。これは、昔のテレビアニメの影響を大きく受けたことにより形成されてしまった私の勝手な解釈ですし、アニメの作者の世界観から創造された「キャラクター」ですので、もちろんブルドッグという犬種が「悪」などということはありません。
そういう勝手なイメージや誤解を解くために、正しいブルドッグの知識をつけておきましょう。
ブルドッグという名前は、牡牛が杭につながれているところへ犬が襲いかかり、鼻にかみつく「ブルバイティング」というスポーツに由来しています。ブルバイティング用の闘牛犬として、幾世紀もかけて繁殖改良されてきた犬です。しかし、このスポーツが非人道的であるとされ衰退してきたため、今度は犬同士を闘わせるドッグ・ファイティング用の闘犬となりました。しかし、このドッグ・ファイティングも1935年に禁止され、ブルドッグのブリーダーたちは、この犬の持つ残忍性を排除することに努めました。
ブルドッグには、最低限の運動は必要ですが、運動のさせ過ぎには注意しましょう。特に暑さに弱いので、散歩は涼しい場所を選び、夏の間はエアコンのある環境にいさせるようにしてください。また自動車に乗せる場合は、窓を閉め切ったままでひとりぼっちにしないよう気をつけましょう。
被毛は最低限の手入れをしていれば問題ありませんが、顔と尻尾のしわの間をこまめに拭いてあげることが大切です。
食べ物については独占欲が強く、食べ物が目の前にあるときは他の犬や動物に対して攻撃的になるので、他の犬のいる前では食べ物を与えないほうがいいでしょう。
また出産に関しては、慎重に対応する必要があります。体系からくる問題で帝王切開での出産が多いからです。
出典:いぬぴた
想像がつくと思いますが、大変力がある犬種ですので、女性一人が散歩に連れて行けるような状態ではありません。とはいえ、暑さに弱く、食欲は旺盛、手入れも大変ですので、気軽に飼育できる犬種ではないことは一目瞭然ですね。できれば広い庭と力強い男性パートナーが居て、飼育コストに余裕をかけることができる方が飼い主に向いているのではないでしょうか。
とはいえ、このような特殊な犬種を飼育することは、愛玩犬を飼育することとまた一味違う簡単には体験できないような喜びや楽しみがあることは確かでしょうね。
さて、前置きがかなり長くなりましたので本題に・・・。
実は先日、関東で土曜日の昼に放送されている某情報番組にて、最近オープンした全長1kmを超える国内最長・最大規模の某ショッピングセンターが取り上げられておりました。有名タレントたちがショッピングセンターに出店しているショップを紹介するコーナーで、内容自体よくある情報番組です。
そして、そこに出店している某ペットショップも取り上げられていました。通常のペットショップと違い、ブリーダーから直接買い付けた店内の子犬や子猫を販売しており、タレント達は子犬を胸に抱いてとても喜んでいました。まぁ、そこまではよかったのですが・・・。
「特別な子犬が居るんです!」
ガラスショーケースに入った子犬が紹介されました。始めはフレンチ・ブルドッグかなと思いましたが、実はブルドッグの子犬!確かに可愛い子犬ですが・・・。
ハッキリ言って、ビックリしました。
何に驚いたかといえば、ペットショップでブルドッグが売られてることです。それも誰もが気軽に来店するショッピングセンターの中のペットショップですよ。
さて、ここから私の勝手な妄想です。
「わー、かわいい!」
「お父さん、この子がいい!」
「わかった、わかった。」
もし、こんなやり取りで買われてしまったら、その家族はブルドッグを育てられるのでしょうか?飼えなくなったらどうするの?
テレビではパグや少し小さめのフレンチ・ブルドッグと同じぐらいの大きさに見えましたので、見た目だけで衝動買い・・・ということも、このような大勢が訪れるショッピングセンターでは十分あり得る状況かと思います。
私も、ブルドッグのブリーダーと契約をしておりますし、ブルドッグという犬に対しては幼いことの間違った刷り込みがあったとはいえ、やはり同じ犬として愛着があります。
書き方言葉尻で、悪い方向とられると残念ですが、誤解を恐れずにハッキリ言えば、ブルドッグのような、飼育に特殊な環境と知識を要する犬種を安易に店頭販売することに対して大変違和感を覚えます。事前にしっかりと教養を積み、ブリーダーと何度も相談を交わしてブルドッグへの知識を高めながらも、それでも子犬が産まれてくるまでじっくり待てる・・・そんな根気と忍耐力がある方だからこそ、この素晴らしい貴重な犬種をお迎えし、飼育し続けることができるのではないかと考えます。
このブルドッグの子犬が、環境と知識を兼ね揃えた素晴らしい飼い主に少しでも早く貰われていくことを祈るばかりです。
コラム著者:笹間健史
(株)ペッツ・マーケット・サービシズ代表取締役

