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笹間代表のコラム

抜け毛から見るドッグライフ設計

季節も春を向かえ、色鮮やかな花々が顔を出し、さわやかなそよ風が心地よい季節になりました。 一方で花粉症の皆様にとっては、大変厳しい季節でもあります。心地よいなんて言ってはいられないでしょう。

さて、愛犬家の皆さんにとってこの季節の一番気になることはなんでしょうか? それは愛犬の「抜け毛」ではないでしょうか?

ここで少し、抜け毛の構造についてご説明します。

犬の被毛(コート)の分類には、ショート、ロング、ワイヤーヘアードなど毛の長さや性質で分類する方法と、シングルコート、ダブルコートという毛の生え方で分類する方法があります。 そして、毛の生え代わる「換毛期」がある犬は、「ダブルコート」に属する犬種になります。

ダブルコートは、被毛が硬いオーバーコートと柔らかいアンダーコートの2層構造になっており、アンダーコートが体温の維持や体が水にぬれることを防ぎ、オーバーコートはその強い毛質やカールした性質からもご想像できるように、外部からのクッション材的な役割が中心になります。

構造が示すように、耐寒用のアンダーコートが、季節の変わり目で「衣替え」のために生え変わるために、春と秋にごっそりと抜けるわけです。なので、毛の長さが長い短いというのは、抜け毛とはまったく関係ありません。

ダブルコートの代表的な犬種を列挙しますと、柴等の和犬、コーギー系、レトリーバ系、ポメラニアン、ミニチュアシュナウザー、ハスキーなどがあります。

ちなみに、シングルコートに属する犬種には「換毛期」はなく、抜け毛がありません。厳密に言えば新陳代謝による抜け毛があります。構造のイメージは人間の頭髪と同じですね。

シングルコートの代表的な犬種は、プードル、マルチーズ、シー・ズー、チワワ、パピヨン等があります。

少しウンチクが長くなりました。

さて、犬を飼育していく上で、抜け毛の影響はとても大きいです。 特に掃除にこだわる方、潔癖症の方、整理好きの方にとっては、 部屋の片隅にふわふわと舞っている毛をみると、きっとゾーっとするはずです。

掃除をしてもなくならない・・・。
なんどもブラッシングしてもまだ抜ける・・・。

旦那さんの大事なマイカーも毛だらけになりますし、 静電気を持った服は、愛犬に触れるだけで毛だらけ。

私はよく出張に出ますが、出先でも愛犬の毛が自分の目の前を舞うことがあります。 こうなればもう摩訶不思議です。

それだけ抜けて大丈夫なの!?というぐらい抜けます。

実は、これぐらいなら大きな問題にはならないのです。 飼育していると、抜け毛に慣れてしまって、良い意味でどうでもよくなります。 多少の抜け毛では動じなくなります。生活に溶け込んでいる、家族の一員として認めている証拠なんでしょうか。

しかし、そうも言ってはいられないことがあります。 飼い主の体に影響を及ぼす可能性があるからです。 それは、アレルギーや喘息などへの反応です。

とはいえ、アレルギーや喘息を持っている方は、飼育前に必ず事前に検査などを受けてから飼育する、あるいは、知り合いの愛犬家の自宅を訪れて、少しに時間一緒にすごしてみる、などの手を打つことで、ある程度事前に飼育できる体質かしることができますので、飼育後に「犬の毛でアレルギー反応が出て飼えない!」ということは少ないでしょう。

問題は、お子様の出産です。

犬を飼育してから、自分の子が生まれる、ということになる場合に、上記のアレルギー反応の可能性を、意識しておく必要があります。万が一、そのような反応が出た場合、愛犬との生活をどうするか?真剣に考えておくべきです。

コラムには敢えて書きませんが、手段を問わなければ解決策はいろいろとあるはずです。 しかしそれらの中には、愛犬家として決して選択してはならない方法も存在します。 残念なことに、そのような方法を選択して、飼い犬を不幸な目にあわせてしまうことも少なからずあるようです。

もし、今、犬を飼おうかどうかを悩まれている方、アレルギーがあるからシングルコートの犬種なら大丈夫、と踏んでいる方、今一度立ち止まって、長い目で見たドッグライフ設計をたててみてください。

犬の寿命は10年以上です。

その間の、あなたの人生はどう変化するのでしょうか? 結婚、転職、引越、出産・・・。

一方で、飼育した犬の一生は変わりません。 「一生あなたと一緒」なのです。

コラム著者:笹間健史

(株)ペッツ・マーケット・サービシズ代表取締役