笹間代表のコラム
産地偽装問題とペットフード安全確保の法規制化2007年11月16日
先日、YOMIURI ONLINEで「農水、環境省が中心となって、ペットフードの安全性確保で法規制する」という趣旨のニュースが掲載されていました。 これは、中国産原料を使ったペットフードにより、アメリカで犬や猫が死んだことなどを受けた措置で、来年の通常国会に関連法案を提出する方針のようです。
一方、中国産の食品や製品の原料偽装が世界的な問題となりましたが、最近では、国産食品の成分偽装や賞味期限偽装など、「日本製だから安心」という、絶対神話さえも崩れさってしまった現実があります。 懐石、割ぽうの老舗「船場吉兆」の消費・賞味期限のラベルを張り替え問題などは、「あの吉兆!?」と驚いたものです。
ここに挙げた二つのニュースに関しては、ペット飼育者でない方から見れば「人間の食、犬の食と一緒にするな!」とおっしゃるかもしれません。しかし私たち愛犬家から見れば、愛犬は家族同然。毎日食べるドッグフードだからこそ、食品の安全神話が崩れ去った現在の風潮のなかで、「今与えているドッグフードは大丈夫かしら?」と不安になるのも、親心ではないでしょうか。
それを証明するかのように、環境、農林水産両省が今年の10月、ペットを飼っている1351世帯と飼っていない1649世帯を無作為抽出し、計3000世帯にネットを利用し実施した国民意識調査では、ペットフードの安全性に対して、「4割が不安を覚えた」と回答したそうです。
ドッグフードのパッケージには、成分分析表や原材料などがしっかりかかれています。弊社で主に取り扱っている「ホリスティックレセピー」は最近の中国産原料によるペットの死亡事故問題に対処する形で、「中国産の原材料は一切使用しておりません」と記載しているぐらいです。
ただ、これらも実際のところその原料が正しく利用され、正しく加工され、正しく出荷されていることが重要であり、記載事項に関しては、業界の自主規制に対応するものであり、最低限の事でもあります。
私たちは、メーカーが言うことを信じて購入するしか方法はありません。もちろんネットや各種媒体を通じて、様々な形で口コミ情報を手にできますから、メーカーやマスコミなどが発表しない隠れた情報を入手することが出来る時代です。気になるようであれば、積極的に利用ブランドの情報を集めるべきでしょう。ただし、ネットの情報は真偽のハッキリしない情報が多いので、鵜呑みにすることは大変危険です。
今は、国が旗振りをして進めてくれるペットフード安全確保の法規制化に期待しつつ、私たち自らも、ペットフードメーカーを様々な形で監視していくことが重要ですね。 とにかく、ペットフード安全確保の法規制が形式的なものに成らないことを祈るばかりです。
それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!
コラム著者:笹間健史
(株)ペッツ・マーケット・サービシズ代表取締役

