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笹間代表のコラム

「美しい国、日本」には、犬が居ない2007年3月1日

今、井上こみち作「犬の消えた日」という、史実をもとに書かれた小説を読んでいます。まだ、2/3ほど読み終えたところではありますが・・・。

amazon 「犬の消えた日」幻冬舎

本の内容は、amazonレビューを参考に頂ければと思いますが、
簡単に言いますと、
戦時中に飼っている犬を、軍用犬として召集されたり、犬の供出命令により処分されたり・・・
とそんな中で、主人公の女の子が苦悩する、というものです。

ちなみに、まだ読んでいる途中なので、ラストがどなるかはまだ解りません・・・。
史実ということもあり、とにかく悲しい本です。

しかし、想像してみてくださいよ。

自分の愛犬が戦争に持って行かれるなんて・・・。
考えただけで、悲しく、切なく、感情的になってしまいます。
まぁ、だからこのこのコラムでも取り上げたわけですが。

文中に、こんな言葉が出てきます。

「人間がやっている戦争で、なんで犬まで死ななければならないの!」

わんちゃんたちは、戦争に殺されるその時まで、飼い主と楽しい生活を送ることだけを考えて生きていたはずです。
戦争なんて、本当に関係ない事だったのです。

まさか自分の人生(犬生!?)の行く末が、供出命令によって撲殺されて、皮を剥がされるなんて想像もつかないでしょう。
その時になって初めてその事実を知って、そして天に召すのでしょう。
戦争がなければ、どんなに楽しい人生を送れるか。
そんなことを考えることも出来ずに・・・。

一方で、当時の日本国が置かれた状況を考えると、供出命令に従わなければならなかった方々のお気持ちは・・・
きっと苦しくて腹立たしくて悲しい決断だったと思います。

戦争は、アカン。

さて、現代。
「美しい国、日本。」です。

年間約65万頭以上のペット・捨て犬猫・迷い犬猫達が「処分」されています。
単純計算で1日1780頭「処分」されています。
それは殺されるだけであって、彼らは自然界に何のお役にも立つこともありません・・・。

こんなニュースもありました。

市場の需要を考えずに売り切ることだけを考え、勝手な交配で生むだけ生ませる悪質なブリーダーが、衰弱した数十頭の犬をドライブインに置き去りにしていった。

欲しいフレンチブルドッグを盗んで飼育していたが、盗んだ事実がバレたとたんにフレンチブルドッグをマンションの窓から捨てて、証拠隠滅を図ろうとしたバカな女性。

全て人間の自己都合です。

「人間がやっている道楽で、なんで犬まで死ななければならないの!」

こんなことばっかりやっていたら、呪われますよ、本当に。
呪わないと納得出来ないですよ、死んだわんちゃんたち。

じゃぁ、私たち愛犬家は今何が出来るのでしょうか?
私は何が出来るのだろうか?

個人の思想、ライフスタイルがこれだけ多様化している今、
「引っ越し先でペット禁止だから」
「しつけができず、家庭のトラブルのもとだから」
などという、常任では理解しがたい理由でペットの飼育を放棄する人々が増えているようです。
実際、私もこの様な方々と対峙したことがあります。
まったく話が通じないですね、
「じゃぁ、あなたは何をしてくれるの?」
なんて言われます。
はぁ?ですよ。

「当人達も当初は予想もしていなかった」であろうこのような後天的な自己都合による飼育放棄を少しでも減らすためには、例えば、ペット愛好家のモラル維持ための教育や、取り締まりなどが必要となってきた、そんな時代へ私たちは踏み出しているのかもしれません。

今、私が取り組んでいるプロジェクトは、
犬をお迎えするタイミングで、見た目や値段などの理由で衝動買することなく、希望条件にそった子犬を確実に見つけ出す妥協のないマッチングを実現することで、将来の捨て犬等の飼育放棄を無くすことを念頭に置いて進めています。

つまり、このプロジェクトは、

(1)捨て犬発生のプロセスは各家庭の事情により様々だろうが
(2)まずは満足のいくペットをお迎えすることが出来れば
(3)一生愛情をもって飼育することができるだろう
(4)強いては飼育放棄が減るだろう。

という仮定のもとに成り立っています。
私は、これは飼育放棄を減らす一つの方法論だと考えています。

では、後天的な理由での飼育放棄を減らすには、どうしていけば良いのか?
これが今の私の大きな課題であり、自問自答の日々です。

犬と一緒に暮らすことで、生活にハリもでます。
家庭が明るくなります。
本当に素晴らしい出来事が、毎日のように起こります。
私は、そういう経験をしてきました。
だからみんなに犬を飼って欲しいと考えていますし、そういう仕事をしています。

しかし現実は厳しい。
ペット愛好家や愛犬家のモラル低下に、世の中は厳しい目を向けています。
感じましょう、皆さん。このチクチク刺さる視線を!
このままでは、犬が飼えなくなるかも!って。

だから、私は出来ることから、愛犬家として当たり前の事から初めて行きたいと思います。
続けることで、きっと素晴らしいアイデアが浮かんでくる、と信じています。
その時にもっと大きく行動すればいい。

早速今月から始めていることがあります。

「お散歩途中に私に会えば、
ブルーエレファントのウンチ袋1枚を差し上げてます。」

散歩で、会いましょう。

コラム著者:笹間健史

(株)ペッツ・マーケット・サービシズ代表取締役